代表者(崎田)コラム

会社の成功は、何割が社長で決まりますか?

コラムです。あなたの人生にとってほんの少しでも、良いスパイスになれば嬉しいなと思います。このコラムは【しがらみなし】で書きます。起業する人、社長さんに必要であれば【タブーな話】もします。ご了承のうえ、お読みいただけると幸いです。

会社の成功は、何割が社長で決まりますか?

「会社の成功は、何割が社長で決まりますか?」というQuoraでの質問に回答させてもらいました

会社の業種、規模によって違ってきます。
強引に分類してみたうえで考えてみますね。従業員50名までの会社とさせてください。

【アルバイトが多くなる飲食業を除いた従業員1~5名の会社】

会社の成功は、何割が社長で決まりますか?→10割

社長の資質一つですべてが決まる世界です。
社長はプレイングマネージャー(管理者兼実務者)であることがほとんどでしょう。

【アルバイトが多くなる飲食業を除いた従業員6~15名の会社】

会社の成功は、何割が社長で決まりますか?→9割

社長は徐々にプレイングマネージャーからマネージャー(管理者)へと役割が変化してゆく段階です。
10名くらいになり優秀な片腕が出てくれば、マネージャーも卒業できる可能性があります。そうなると、会社の集客含めた仕組みづくりと経営業務に専念できます。
社長の寄与度はもっと下がりそうですが、まだまだ「イズム」は社長が作って浸透させてゆかねばならず、従業員たちに社長の背中も見せながら事業運営する段階です。ですので9割。

【アルバイトが多くなる飲食業を除いた従業員16~50名の会社】

会社の成功は、何割が社長で決まりますか?→7割

ほぼ完全に、経営業務に専念できるステージです。社長だから、という個人的なつながりの顧客が少なくなってゆきます。

社長は、会社内にイズムを浸透させつつ、従業員に社長の背中を見せつつ、社長でならないシーンで社長が出る、社長が出れば大きな契約が決まる、大きな契約の直前には従業員から社長に声がかかる、そんな段階です。

例えば、Aさんという社長をやっている個人の資質で契約が決まるわけではなく、イズムを浸透させた事業体の長であるからこその契約成立が増える、という感じですね。

3割は社長が過去に作ってメンテナンスしている「仕組み」に沿って仕事は進んでゆきます。

とりあえず50名までの企業の場合、ということで書いてみました。
個人的見解が多分に入っていますが(苦)

50人になっても7割、ですね。
中小零細企業は社長の資質に頼るところが多く、中堅・大企業とくらべて不安定、と言われるゆえん、かもしれません。

いろんな会社さんを見させてもらいましたし、私自身は10名程度の事業体を経営した経験があります。顧客である社長から同様の質問をされたらこう答えるだろうなと思って書いたつもりです。

余談です。
どのステージでも同じなのですが、社長の仕事として大きいものは、私は次のように考えています。

・仕組みをつくること
・イズムを浸透させること

この2つさえ堅実にこなしてゆけば、会社の成功率は自然と上がってゆくと思います。

書いていて気づいたので余談パート2。

社長の中でときおり

・自分がいないと現場が回らないんですよね…
・(例えば20名規模の会社で社長が)社員が言うとおりに動いてくれない…

とか言う人がいますが、それはすなわち「自分は、仕組みを作るのに失敗したし、イズムも浸透させることもできなかった」と告白しているのと同義のように思えます。ただ気持ちはよ~くわかります。

では、失礼します。

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